朝、カロリーオフからあげだけが売り切れていた
- らっく
- 4月16日
- 読了時間: 2分

私は月に数回だけ会社へ出社する、ほぼテレワークの人間である。
情けない話だが、プロ不登校の時代も長く、コロナ禍では引きこもりガチ勢だった自分にとって、出社というのは非常にハードルが高い行いだ。自分のためにジムへ行ったりキャンプへ行ったり旅行するのとはわけが違う。大変なのだ。
そんな精神性をしているものだから出社すると非常に様々な出来事に出くわしたと錯覚する。
が、しかし、だ。
出社した今日、私がもっとも関心があった出来事は何かと言われれば「コンビニのからあげの、カロリーオフの商品が朝に売り切れていて、カロリーオフじゃない方は大量に残っていた」ということなのだ。
そんなものなのだ。
でもこれってだいぶ面白い話ではないだろうか。
まず、朝からからあげを食べる人やお昼のためにからあげを朝の内に買う人がオフィス街にはたくさん居たという事実。
気持ちはとてもわかる。でもきつくないだろうか。
というところまで考えると、ここで「なるほど、だからカロリーオフのからあげが売れるのか」と思い至る。
恐ろしい話である。
私もからあげは大好物だ。たくさん食べたい。朝だって食べたい。でも重たいし、体重も気になるし、平日の朝からは食べないだろう。
だというのに、カロリーオフのからあげと言われただけで、不思議と「それならアリかも」と悪魔がささやいてくる。
恐ろしい話である。
あの売り切れは、そんな悪魔と対話して自分を今日は許すことにしたオフィス街の戦士たちの残骸なのだ。
私の前に並んでいた人が最後の一袋を買っていなければ、私も買っていたかもしれない。
恐ろしい話である。
タイミングよ、ありがとう。次会う時には負けないように、心の準備をしてから行くよ。
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